2010/01/27

こういうの、夢だったんだ

私:(YouTubeを見ながら)いいねえ、これ。

うり坊:かわいいね。

私:親子で一緒になんかやるの、夢だったんだ。


うり坊:うちもクリスマス会でリコーダー吹いたじゃん。

私:まあねえ。

うり坊:ママも入って一家四人でだから、ここより凄いよ。

私:でもさあ。

うり坊:男の子二人がいいの? 女で悪かったね。

私:そんなこと言ってないじゃん。

うり坊:じゃあ、トランペットがいいの? リコーダーを馬鹿にしているの?

 うり坊はバロック音楽の専門家に、リコーダーを習っているからややこしい。

私:そんなことも言ってないじゃん。

うり坊:それなら、どうして「でもさあ」なの?

私:だんだんママに似てきたな。

うり坊:親子だもん、しょうがないじゃん。それよりねえ、どうして?

私:ここはお父さんが上手で、子どもを引っ張ってるじゃん。うちはさあ……

うり坊:一番下手っぴが父親だもんね。

私:……

うり坊:しょうがないよ。老いては子に従えっていうじゃん。


まだ老いてないよ。

「娘が話し相手になってくれるだけいい」と、会社の同僚は言っていた。しかしその会話は、父親の威厳とトレードオフされているのだ。

……でも、まあいいや。このトランペッター親子ほどではないけれど、我々も音を重ねる楽しさを知っているのだから。


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