2008/06/07

La Panda!

川崎の岡田屋モアーズの窪みは、いまレンタルショーケースになっている。かつてペットショップだったところだ。側道沿いの僅かな空間で、半分露天のような商店である。
積み上げられたアクリルケースの中に気に入ったものがあれば、店番のお姉さんが出してくれるシステム。所謂委託販売なのだ。

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趣味で集めたものを売ることが多いのだろう、小さなケースの中は出品者のこだわりが詰まっている。手作りのアクセサリーからトレーディングカード、そしてお約束のフィギュアなど、売り手の情熱が見て取れるのが楽しい。
そんな中に自分と趣味が合う箱を見つけた喜びといったらわーい(嬉しい顔)

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見つけた。これはサークルK・サンクスで限定発売された、京商のミニカーシリーズ。モデル選びのセンスと値段を超えた出来の良さで人気だった。ケースの中に詰め込まれているミニカーの値段は当然当時よりも高くなっているが、中身がわかる訳だから妥当ともいえる。あのときは紙箱入りだったのだ。
また、値段の付け方から箱主の趣味が推し量れるというもの。フェラーリよりもランチャが高いところが何故か嬉しい。会って話したくなったが、システムの関係上、それはできないとのことだった。

注目したのは「フィアット・ランチャコレクション」。発売当時、夢中になって買い集めたシリーズだ。フィアット500(「カリオストロの城」でルパンと次元が乗っていた車……といえばわかるかなウッシッシ)から始まって、フィアット・ディーノ・スパイダー、クーペ・フィアット、ランチャで言えばフルビア、ベータ、デルタ等々、どれが当たっても嬉しくなるような麗しいラインナップ。

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見つける度に買い求め、入手したミニカーの数々。ダブったものは友人や甥に進呈したから、ここにあるのは買ったものの半分に満たない。それでも手に入らなかったのが「フィアットパンダ」。正直、この車のミニカーが欲しくて買い続けたのである。

パンダは私が初めて買った車である。「青春をともにした」という言葉がしっくりくる存在だ。イタリアの大衆車らしく、基本的に丈夫で長持ち。壊れてもヘインズのマニュアル片手に、大抵のトラブルならば自分で直せる車だった。

駐車場で見つけると、あったではなく「居た」。なんだか変な拘りだけれど、自分では「パンダ」と呼び捨てにするくせに、他人に呼び捨てにされると妙に腹が立った。
妻との初デートもこの車。長女はパンダのロードノイズを子守歌にすると、よく眠ったものだ。二人目が生まれる前に買い換えることになったが、思い出がいっぱい詰まっていて、ドナドナの時は辛かったな。

件のミニカーシリーズの場合、パンダは外れキャラだったらしい。腹立たしいことに、ネットのBBSを見ても「またパンダだよ……orz」なんていう書き込みが見られたぐらいだ。
そのアクリルケースを見つけたとき「この人ならば持っているに違いない」と思った。これだけ集めたならば一台ぐらいパンダが入っていそうなものだ……私と違って。 

早速店のお姉さんに事情を話すと、本人に連絡を取ってくれることとなった。そして携帯番号を渡して待つこと3日、念願のパンダのミニカーが手に入ったのである。

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ミニカーでも可愛いねぇウッシッシ

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これでコレクションボックスが埋まった。因みにこれは、イケアのコレクションケースに水彩紙で棚を作ったもの。ひしゃげているのはご愛敬あせあせ(飛び散る汗)

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今までスペーサーを努めてくれたフェラーリの皆さん。これでお役ご免だが、大事なコレクションであることには変わりない。

そんなこんなで、趣味が一致しない人にとっては、情熱の源さえ理解できない行動でした。
まあ、こんなんばっかりだけど、おっさんの行動はウッシッシ


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