2011/06/20

NSVA2011皇居RUN&WALK

来週の日曜日に開かれるランニングイベントの参加確認票が届いた。参加はできないけれど開封する。


ゼッケンと安全ピン、預ける手荷物を入れるビニール袋、それに参加者の名簿が同封されていた。当日身につける物を手にすると俄然やる気が出てくるものなのだが、参加費を振り込んだ翌日に肉離れを起こしてしまった。残念無念。

このイベントは皇居の周囲を二周する全行程10kmで、自宅に近くて規模も小さく初心者に優しい。始めてのイベントとしてちょうど良いだろうと考えてエントリーすることを決めたのだ。

二ヶ月前までそんな距離を走るなんて夢のまた夢、自分とは関係の無い世界との認識だった。距離を決め、ゆっくりとしたペースで走り始めた。3km、5kmと、その距離をだんだんに伸ばしてゆく。案外走れるものだ。だんだん楽しくなってくる。そんな時にこのイベントを知った。10kmは未踏の距離だけど、到達する手応えを感じていたのだ。

エントリーする前に10kmを走り切ってみることにした。諸先輩方のアドバイスに従いペースを8分/kmまで落とし、5kmの周回コースを2周するのだ。携帯のイヤホンから聞こえるペースノートに従うと、ちょっとかったるく感じられるスピードだ。しかしそれに従って走り続けると、抑えながら脚を動かし続けるのが快感になってくる。

初めての10kmを1時間15分で完走し、参加を決めた。申し込み後は遠足前の小学生になったような気分だった。興奮して眠れず、走りたくて仕方ない。……結局翌早朝に我慢しきれず走り、右袋はぎを痛めてしまう。今にして思えば下半身が重く膝に弱い痛みがあった。興奮状態にあって体調よりも自分の欲望を優先させ、体のサインを無視した結果なのだ。

この失敗で今以て走ることが出来ない。無論反省はしているが、私はいまだに10kmを完走した興奮の中にいるのだ。使うことのないゼッケンを手にし、走りたい気持ちを新たにしている。勿体無い回り道だが得るものもあったと思う。

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