2008/03/01

子ども商店街-1




以前紹介した羽根木プレイパークで、「子ども商店街」というイベントが企画されている。子どものグループがそれぞれ商店を運営し、みんなで商店街を創ろうというもの。本物のお金を使って運営するのだ。もう20年も歴史がある。
http://www.playpark.jp/pp_hanegi.html

息子が興味を持っていたので、説明会に同行した。
子ども商店街のルールは基本的に3つ。

・店作り、商品作りなどのすべてを、子どもの力だけで行うこと。
……大人に手伝って貰ってはいけない。

・商品は手作り。何らかの手が加わったものであること。
……市販品をそのまま売ってはいけない。

・利益の10%を徴収する。
……使い道は、参加者みんなで協議して決める。

この他に工具の貸し出しや火の管理、生もの取り扱いなどの決まり事がある。

以前考えていた「手作りキッザニア構想」によく似ている。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=348900118&owner_id=8988238

細かい部分で違いがあるが、子どもに経営を経験させようというコンセプトは一緒。こういうイベントが現実に行われると思うとわくわくする。

息子は「コーヒー屋さんをやりたい」と言っている。毎朝私がコーヒーを淹れているのを見てやってみたくなったのだろう。使っている道具は息子には大きいから、子どもの手でも使えるものを揃えてプレゼントすることにした。これぐらいの協力は許されるだろう。

子ども相手にコーヒーが売れるかどうか疑問だったが、大人が買ってもよいとのことで一安心。じじばばに動員をかけて、二杯ずつ飲ませればよいのだ。
コーヒーだけでは寂しいから、フレッシュジュースも出すことにしよう。その場で絞る奴ね。ブラウニーを焼いてパラフィンでキャンディー状にくるんで……
……これは息子が考えるべきことであった。

「10%徴収」のルールがあるから、利益を出さなくてはならない。そのあたりのバランス感覚はよく教える必要がある。これが親の仕事か。

まだ具体的にイベントのイメージが沸いていないのと、親がどこまで手伝ってよいかわからない。明日行われる保護者向けの説明会で明らかになるだろう。

*****

夏休みの間、三週間だけ誕生する仮想都市「ミニミュンヘン」がドイツのミュンヘンにある。
http://mi-mue.com/

ここは7歳から15歳までの子どもだけが運営する「小さな都市」である。本当の都市と同じように様々な仕事があり、働くとお金をもらえて、そのお金で食事をしたり映画を楽しむことが出来るのだ。子どもはここで働き、楽しみ、社会を学ぶのである。

「手作りキッザニア構想」発想の源は、このミニミュンヘンにある。

子どもに職業体験をさせる「キッザニア東京」素晴らしい企画だ。企業の協力によるレベルの高い実習と、それを支える施設はなかなか真似できない。しかしあくまでテーマパークであるせいか、社会体験としてのリアリティーに欠ける印象がある。特に事業を興すという発想には、なかなか結びつかないのではないだろうか。

社会体験の基本である「いかに社会に貢献するか」を考えるには、店舗を運営するのが一番の早道だ。自分が楽しくなければ続かない、お客様が喜ばなければ売り上げは伸びない、そしてそれを左右するのは自分自身の裁量だと言うことを、体験を通じて学んでほしいと思う。

*****


0 件のコメント: