2007/05/25

素直に帰宅したくない症候群


勤め人にとって一番のストレス解消法は途中下車である。定期区間ならば金もかからない。
朝やると面倒なことになるから、帰りがけにやるのが肝要である。当たり前か。

途中下車をやり尽くしてしまうと次なる冒険を渇望するようになる。そう、これは禁断症状を伴い常習性のある危険なストレス解消法なのだ。

会社の前にバス停がある。駅と反対方面なので普段乗車することはないが、表題の状態にある私にはとても魅力的に見えたのだ。

僅か210円で未知の世界に連れていってくれる夢のバス。今日はタイミングよくやってきた。そして私は信号待ちをやめてバスに乗り込んだのだ。

バスは駅を背に海に向かい、廃線跡に沿って進み自動車工場を越える。
私の日常を背に未知に向かい、緊張を溶いて進み退屈を超える。

夢の国は隣りの駅だった。大きくはないが、工場帰りの人で賑わう街。
その昔魚市場があったために、魚介を売りにする店が多いらしい。

魚好きにとっては十分夢の国だ。ちょっと嬉しくなった。
一杯堪能するかとも思ったが、それは別の楽しみ。今日の冒険はこれでいい。

さあうちに帰ろう。
楽しかった。


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