会社前の街路樹には穴がある。清掃せずに放っておくと、空き缶が突っ込まれていることが多い。可哀相だ。
海辺の工業地帯で懸命に生きている街路樹なのだ。この辺りでは貴重な緑なのだ。もう少し大切にされて然るべきだと思う。しかし通り過ぎるほんの一瞬で、そこまで気を回す人は少ないだろう。
ある日突然この穴から、例えばリスが顔を覗かせていたら面白いかな、と。気づいた人にとって、この木は特別な存在になるんじゃないかな。そうなれば、もうここに空き缶を捨てたりしないだろう。
ここだけじゃなくて、街路樹自体を見直してくれると嬉しいな。そういう人が増えれば、この辺りの雰囲気がほんの少し変わるんじゃないかな。
……なんてことを考えながら、某工場の緑化計画を立ている。こちらは法で要求された面積を充たすだけの、夢の無い作業だ。
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