2007/08/06

流鏑馬の矢の如く、一曲で心を射抜く「涙そうそう」




今年で30回目を迎えた世田谷区民祭りの、フィナーレを飾るのが「夏川りみコンサート」。野外でのりみさんは初めてなので、期待に胸ふくらませつつ、奥さんと娘を連れて会場の馬事公苑へ。

5時半に会場に到着。普段は馬術競技の馬場となるフィールドに仮設ステージが設置されている。観客席は養生シートに覆われた部分。ステージ正面の、所謂アリーナ席最後尾に陣取ることができた。7時キックオフ(!)だから、この時間にしては上出来^^

ステージ上では関係者の挨拶が行われている。世田谷区長、議長のスピーチ、担当町内会長の紹介etc。コンサートの終了が八時半なので早めに済ませたのだろう。スピーチ中も続々と観客席が埋まって行く。実はこのあたりで雲行きが怪しくなった。

挨拶が終わり、ステージで待っていたブラスアンサンブルが演奏を始める。野外コンサートらしい穏やかな雰囲気。期待が高まるが、頬に雨粒がポツリと来た。

コンサートの準備中に突如として大雨。レジャーシートを頭からかぶり、親子で肩を寄せ合う。雨はどんどんひどくなり、開演時刻も迫ってきた。中止が頭をよぎる頃、雨足が弱まり予定通りに開催とのアナウンスが流れた。安堵に拍手もちらほら。

開始前に雨は止んだ。養生シートの上には水たまりが目立つ。ステージ上には透明のテントが用意されている。これならば大丈夫そうだ。しかし、雷が鳴った場合はコンサートは中止になるとの説明があった。無理もない、このフィールドには避雷設備がないのだろう。遠くに見える空中放電が気になる。

いよいよコンサート開始。りみさんは紫っぽいカットソーにジーンズ姿、髪は下ろしている。

■花
独唱から始まり、ギター一本が加わるスタイル。しっとりとした歌声が徐々に艶を増してゆく。少し混乱していた客席は落ち着きを取り戻し、りみさんの歌声が響き渡る。少し抑えた歌い方で会場を彼女の色に染めた。

一曲終わり挨拶をしようとしたりみさんに、スタッフが声をかける。主催者側の担当者が舞台に上がり、安全のためコンサートを中止する旨を観客に伝えた。半ば覚悟していたのか、会場に大きな混乱はなかった。

中止を残念がるりみさんは、
「『涙そうそう』ぐらいは聴いてもらわないと」と提案。
メンバーがそれに応じ、演奏が始まった。

■涙そうそう








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