娘が「少年少女医学講座」に参加した。これは東京医科大学病院が主催する講座で、今回が5回目となる。今回のテーマは「心臓病手術をライブで見学」。父兄同伴が前提なので付き添った。
前回講座の紹介記事。
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患者さんの都合で手術のライブ中継はなかったが、担当外科医によるプレゼンテーション、最新の手術用ロボットの操作体験など内容は充実している。こういう試みは珍しいらしく、青森から兵庫まで様々な地域から子供たちが集まっていた。
前半の1時間15分が講義とプレゼン、その後実技と体験を行い午前中で終わるプログラムだ。心臓内科医、心臓外科医、ロボットアームに詳しい外科医の三人が講義を担当した。
■最初は心臓内科の山科先生。この先生が今回のイベント全体の進行役を担っていた。
まず心臓に関する一般的な知識を子供たちに説明する。
・心拍は1分間でおよそ70回、一生で30億回。
・心拍1回の血流は70cc、一生だと大型タンカー一艘分。
数字を積み重ねてゆけばわかることだが、スケールの大きさに子供たちは驚いていた。
■次は心臓外科医の渡邊先生。
体に優しい心臓手術が先生のライフワークらしい。次々と新しい技術を導入、手法を開発して、患者の負担を軽減する方法を模索している。
・人工心肺を使わず、心停止なしで行う心筋梗塞の手術。
・頸椎麻酔で覚醒したままの開胸手術。
・ダ・ヴィンチという手術ロボットの紹介。
患者と執刀医が会話をしながら進む心臓手術には驚かされた。新技術にはそれぞれ根拠があり、安全性追求の賜物なのだ。
■最後にロボットに詳しい外科の石川先生。
ロボット開発の歴史とその未来像について説明し、ダ・ヴィンチ操作の注意事項を教えてくれた。
・NASAによるヴァーチャルリアリティーの開発史
・米軍による遠隔手術の研究
・ダ・ヴィンチの特徴
手術ロボット「ダ・ヴィンチ」
最早、人間よりもロボットの方が細かい作業ができる時代なのだ。
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