2008/07/28

ダイアナに会いに

ダイアナは息子が初めて乗った馬である。清里にある観光牧場「小須田牧場」所属の牝馬だ。
馬の年の数え方は知らないが、もうすぐ30年目のおばあちゃん。性格が穏やかなので、最初に乗る馬としてはいい馬なのだろう。一度乗って息子はすっかり馬の虜になった。

この乗馬体験(引き馬だが)を切っ掛けに、我が家の馬熱が始まった。 家内はクラブに入会して本格的に乗馬を始め、息子は何かと馬に乗りたがるようになり、年頃の娘は馬のことだということを聞くようになった。馬事公苑で休日を過ごすこともしばしば。馬について語ることはないが、何となくこの動物の存在が大きくなっているのだ。

私自身も乗馬クラブの体験騎乗で好きになった。いろいろ厳しそうなので入会はしなかったが、チャンスがあればもっと乗りたいと思っている。馬は可愛いのだ。あのつぶらな瞳が堪らない。

というわけで馬は家族の共通の趣味になりつつある。そこで等々力の海獣ダービー、複数の方からお誘いいただいた「天使のビール」を諦め、土曜日は馬三昧の一日にしたのだ。

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馬場の外に出ての乗馬を「外乗」と呼ぶとのこと。スクールの仲間から外乗の楽しさを吹き込まれていた家内のプランに従って、外乗専門の「ホワイトサドル」に行った。初心者に簡単なレクチャーをするだけで外回りに連れ出してしまう「習うことよりも慣れろ」をモットーとしているに違いないウエスタン乗馬クラブである。おとなしい馬ばかりだから、それでも何とかなってしまうところがすばらしい。

実際、数分間で習ったことは
・片手で手綱を持ち、歩き始まるときはそれをぐいと前に出し、馬に「念」を送る。
・手綱を右に持って行くと馬は右に曲がり、左に持って行くと左に曲がる。
・手綱を引っ張ると止まる。完全に制止したら、手綱を緩めてやること。
・車のシートに座るように、背筋を楽にして座る。

家内が普段習っている英国式の乗馬とは、ずいぶん違うものらしい。

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早速、森へ出発。ウエスタン乗馬は片手が空くので、何とか写真を撮ることができる。暗いからぶれ気味だが、どうしようもない。

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人から見ると馬の目は見えないが、馬の目からは人が見えているようだ。「見せ鞭」と言って鞭で叩くふりをするだけで、馬はあわてて走り出すのだ。面白いが使いすぎると効かなくなるに違いない。

隊列の一番前が息子、そのすぐ後ろが娘だ。間に二人入ってアンカーが家内。乗馬の経験が買われてのポジショニングらしい。

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馬の個性も面白い。家内が乗った馬はのんびり屋で食いしん坊。道端の雑草を食べ歩いていたらしい。それで遅れるものだから早足を数回。確かに経験者じゃないと務まらなさそうだった。

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馬場に戻ってきてほっと一息。何というか、馬って可愛い。スタッフの方が写真を撮ってくれるが、お年頃の娘はそっぽを向いている。大丈夫、君も可愛い。

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厩舎まで馬を曳き、スタッフに引き渡してプログラム終了。厩舎の馬たちとひとしきり遊ぶ。ここの馬は皆フレンドリーだが、私が乗った馬は反対側の窓から甲斐駒ヶ岳を見ていて挨拶に来なかった。寂しいけどかっこいい……のかな。

清里に移動して清泉寮へ。二階のレストランで昼食を摂ることにした。夏休みの期間中、このレストランのランチはビュッフェスタイルとなる。いろいろつまんでみたが、意外なことに中華のメニューが一番旨かった。

ここで息子クイズ
・食べ放題のことを「バイキング」といいますが、なぜバイキングというのでしょうか?

1.倍食べても同じ値段だから。
2.王様がバイバイしてから食べるから。
3.映画「バイキング」からとった。

因みに2枠が一番人気だった。

いよいよ小須田牧場へ。ダイアナは健在だった。

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左から二番目がダイアナ。

曳き馬を申し込みダイアナに騎乗したと申し出ると、係員は気を遣って隣の「シーザー」に振り替えてくれた。係員曰く「同じ馬じゃつまらないでしょう」

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前回、初めてだった息子は馬を怖がっていた。だからダイアナに親子騎乗したのだ。息子は馬にこだわらないらしいが、一緒に乗った私はちょっと寂しい気持ちになる。一人で乗ろうかなとも思ったが、10分に満たない曳き馬では仕方がない。まあ、ダイアナに会えたのでこれでよいことにしよう。

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