あのとき、こうしてたら。
このとき、ああしてれば。
過去の節目に戻り、もう一つの人生に思いを馳せる。
日頃の鬱憤をこってりと反映した、妄想たっぷりの豪華絢爛たるサクセスストーリーを創り、浸る。
たら・れば
このマッチ売りの少女のような虚しい空想を、飽きることなく繰り返していたのだ。それが虚しいということにさえ、気づくことがないぐらい。
あるころからどうしても外せない項目ができた。どんな壮大なストーリーでもその一点を外してしまうと、主人公である妄想上の私は不幸のどん底に落ちてしまうようになった。
プロットをねじ曲げありとあらゆるこじつけを駆使して、なんとかその項目を満たそうとする。四苦八苦で創り上げた物語は歪で、浸って楽しめるものではなくなっていた。
そう「たら・れば」で遊ぶより、貴女と一緒に過ごす方がいい。思い描いた悩みのない世界よりも、かけがえのない一つの出会いがあった現実の方がいいのだ。
気づかせてくれてありがとう。創り上げる物語のフィールドは、過去ではないのだ。
14年前の今日に、自分たちの 節目を設定した。戻る事はないが、忘れる事もない。
Posted from MixiDock mini
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