2009/02/27

滴々在心


「余命一ヶ月の花嫁」という番組タイトルを聞いたとき、俺は何も感じなかった。
本当はいたく感銘を受けたけれど、何も感じていない振りをした。

それは当たり前のことなのだからね
男としては

いいかい、愛する彼女からステージIVの肺癌だと告白されて
その場で別れ話を切り出す男はいない

そんな奴は、愛がないか男じゃないかのどちらかだ。

いいかい、愛しているということは、その対象が自分の一部になるということなんだ
痛みも悲しみも孤独も寂しさも、全部まとめて抱きしめるんだ

そして自分の中に溶かす
自分の魂を削って、一つ一つの要素を宝石のような大切なものに昇華させる

今更言うまでもないな
当たり前のことだから

男を見くびって貰っては困る
哀しみが標準装備されているのが、男なのだから


男は循環する水の一滴のような存在だ。
生命輪廻の本流を、側面から潤す力しかない。

って、無理矢理いま呑んでいる酒に結びつけたりしてあせあせ(飛び散る汗)


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