2007/09/23

人語を解すると言うこと

義母は愛犬が「ゴハン」と言うと主張する。餌の時刻になると、犬なりの発声で言葉を出すらしい。甘えるような声色で「くぅっわん」これが「ゴハン」に聞こえるのだ。

ぐずぐずしていると犬に戻ってしまい、尻尾をふりふり足踏みをして、「わっ、わっ」と吠え始めてしまう。だから人語を解するうちに急いで給餌するのだ。「お待たせ」と声を掛けて椀を置くと、義母の目を見て尻尾を振って答えるらしい。

空腹を知らせるサインとして特徴のある吠え方を用い、義母は給餌の支度をする。コミュニケーションとして成立していることがわかる。しかし、言葉を交わしてはいるかといえば、ありえないこととして片付けるのが普通だろう。これは動物なりの本能と条件反射の組み合わせである、と。

人語を解するのは人類のみという不文律があるからだ。

研究者であるにもかかわらず、知性的なつながりを信じてしまう賢いオウム。悲しむにくれる研究者は、心情的に上記の不文律を受け入れることができるのだろうか。


「鳥類の脳」研究に多大な貢献、賢いオウムが死亡 米国
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200709130028.html

明日は「動物愛護デー」とのこと。


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