2008/04/22

理想の父子関係について

「仕事を通じて自分の子供と共同作業ができれば最高だな」と思っていた。自分が子供の頃父親に認めてもらおうと躍起になっていたように、今は子供に「親父って凄いな」と認めてもらいたくて仕方がないのだ。

不器用なもので、何をやってももはや子供にはかなうまい。でも長年続けた仕事ならば、ひょっとして感心してくれるかもしれない。そんな淡い期待があるのだ。

仕事モードの厳しさで子供に対峙すると、子供の方は辛い思いをするかな。「教官」になった父親を恐れることはあっても、尊敬はしてくれないような気がする。
かと言って子供のキャパに合わせて手加減をすると、素の自分を見せられない。

いろいろ考える中で見つけたニュース。

英国史上最年少、5歳の男の子が「ほうき」で特許
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2381146/2853412

**以下引用**

【4月21日 AFP】英国中部のバクストン(Buxton)に住む5歳の男の子が「大きいゴミと小さいゴミを一緒に掃ける」ほうきを発明し、特許を獲得した。これについて17日のデーリー・ミラー(Daily Mirror)紙は、「英国史上最年少の発明者」と報じた。

 ほうきを発明したのは、サム・ホートン(Sam Houghton)君。アニメ映画「ウォレスとグルミット(Wallace and Gromit)」を見て、発明に興味を持つようになったという。この映画は、自称天才発明家のウォレスの発明品によりグルミットがさまざまなトラブルに巻き込まれるという内容だ。

 ある日、サム君は、父親が枝などの大きいゴミと小さいゴミでほうきを使い分けていることに気づき、2本のほうきをゴムで束ねたツーヘッドのほうきを考案した。このときのサム君はまだ3歳。特許弁護士である父親のマークさんは、約200ポンド(約4万円)で特許権を購入した。だが、商品化する計画はないという。サム君は「大人になったら発明家になりたいかなんてわからないけれど、(このほうきを考え出したのは)楽しかった」と語っているという。

「Cracking Ideas(すばらしいアイデア)」キャンペーンのもと若者に発明を奨励する英知的財産当局は、「すべての特許申請で年齢を記録しているわけではないが、サム君のような少年の例は聞いたことがない。特許をとった人のなかではこれまでの最年少だろう」とのコメントを出している。(c)AFP

**引用以上**

この父子は「発明家」と「弁理士」という異なった立場で共同作業をしている。力関係が一方的な「教官と訓練生」ではなく、対等な「パートナーシップ」という関係。父子関係としてはこれが理想的ではないか。

そもそも親子は同世代を生きられない。立場は違って当たり前なのだ。


0 件のコメント: