2008/04/23

森の妖精はスポーツバーの夢を見るか

娘:テレビが無くて暇だから、リコーダーを持って羽根木公園に行ったんだ。
丼:ふーん。ラッパとか吹いてるひとが居るもんね。
娘:そうそう、そんな感じ。外で吹くと音が空に吸い込まれるようで気持ちいいよね。
丼:へぇー、そうなんだ。
娘:それでね、鳥が来て一緒に歌ってくれたんだよ。
丼:えーっ!

うちの娘、アルプスの少女になったのかしらん。

娘:リコーダーの語源は録音の「レコード」と同じなんだ。鳥の鳴き声を記録するための笛だったんだ。
丼:……本当?
娘:ちゃんと調べらから本当だよ。信じてないの?
丼:そっちじゃなくて、鳥が集まって来た方。
娘:それだったらば証拠があるよ。ほら

見せてくれたリコーダーのケースには、べったりと鳥のふんが付いていた。

丼:あーっ、あれほど楽器は大事にしろって言ったのに。
娘:鳥だって生き物だもの、しょうがないじゃん。それにこれは楽器じゃなくてケースだよ。
丼:……ちゃんと綺麗にしておけよ。高かったんだから。
娘:わかった。それから昨日友達のところでコナンをみたんだけど、これはいいんだよね?
丼:外でも見るなとは言ってないよ。
娘:よかった。うちのパパがテレビを捨てちゃったっていったらみんな同情してくれて、一緒にみることになったんだ。
丼:みんなって何人?
娘:8人。
丼:8人!
娘:みんなで一緒にみると楽しいね。なんか盛り上がっちゃったよ。おばちゃんが頼んでくれたピザもおいしかったしね。サッカーの中継を見に出かける、パパの気持ちがちょっとだけわかったよ。

ご理解いただき恐縮です。「ご迷惑がかからないようにね」と言っておこうと思ったが、女子中学生8人ではどうしても「ご迷惑」だ。

菓子折持って、挨拶に行かないとまずいか。


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