たら・れば

いまにして思えば人生の転機だったことが、結構ある。
その時にはわからないのだな。
常に後悔しているんだよ、だから。
いつも「たられば」

あのときああだったら、このときこうしていれば……etc、etc

ときどきそんな平行宇宙に棲む自分に想いを馳せる。
カッコイイ、クールな、最高な自分を妄想。
完璧なスキルと理想のライフスタイルを空想上で組み立てる。
そんな「ヒーロー・ずっけ丼」が完成する寸前、
いまの人生も悪くないと思ったりする。
ていうか、結構いいじゃん。

ヒーローになるよりずっといいじゃん。

それはね、最後のひとピースが、はまらないからだよ。
あのとき、ああだったら、君とどうやって出会うのだろう。
このとき、こうしてたら、君とすれ違っていたかもしれない。

たったそれだけのことなんだけどね。

オカゲサマ　デ
ゲンジツ　ヲ
コウテイ　デキマス
アリガトウ　ネ

ｘ年前、君が生まれた奇跡に乾杯。
ちょっと早いけど、誕生日おめでとう。