
コンクリートを突き破り、なおかつ花を咲かせる根性系雑草。一人旅だとこういう発見も楽しめる。しばしの独身貴族というとよからぬことを想像する向きも多いが、時間の流れと自分の感覚をシンクロさせるのが一番の楽しみなのだ、私の場合。

「肉の万世」のパーコー麺。うまうま。こんなささやかなものでも独身じゃなければ味わえないのだ……あまりにもスケールの小さな貴族だな、俺。


すぐ近くまでイルカが来るとのことで、翌朝太東漁港へ行く。残念ながら現れず、漁船の荷揚げを見学する。

今朝の釣果は今ひとつだったらしい。港全体に広がる残念感。
「これじゃ、油代も出やしないよ」

数少ない獲物となった竹麦魚(ほうぼう)。鮮やかなブルーの胸鰭で海底をノシノシ歩くらしい。捕まった彼は気怠そうに生け簀から顔を出し、時折ぴゅうと海水をはき出す。
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