2007/03/19

図書室のアルフレッド

土曜日に小学校の卒業式を迎えた娘。彼女は本の虫だ。読むスピードも相当速く、ハリーポッターを一冊読み終わるのに一日かからない。そんなに沢山の本を置いておくことはできないので、必然的に学校図書館のお世話になることが多かった。
入学した年、学校図書館にOA化された貸し出しシステムが導入された。中高と図書委員だった私としてはちょっと複雑な心境だった。貸し出し手続きを通して本とふれあってきた経験があるからだ。バーコードをなぞるだけで手続きが終了する味気なさに抵抗を感じていたのだ。教育機関なのだから、そんなに利便性を追求しないでもいいのではないか、そんな心境だった。
娘が卒業の日に持って帰ってきた袋の中に、図書室からの封筒があった。封筒の中身は卒業後も有効な貸し出しカード、図書室主催の「お話会」の記録、そして借りた本のリスト。このリストを見て貸し出しシステムの印象が豹変した。OA化なくしては存在し得ないリストだからだ。
一年生のときに借りた「スーホの白い馬」から始まり、poohさまお勧めの「チョコレート戦争」もあり、ダレンシャン・シリーズ、ハリーポッターetc。公害問題を考える社会派の本もあった。娘の成長がよくわかる資料、というか宝物だ。


ニューシネマパラダイスの映写技師、アルフレッドを思いだした。ラストシーンが目に浮かぶ。


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