秋葉原の交通博物館が好きだった。
レンガ造りの高架下というロケーション、改札口のようなエントランス、何となく薄暗い雰囲気。すべて私の気持ちをわくわくさせる要素だ。
だから交通博物館が閉鎖されるニュースは、ちょっと寂しかった。見てもいない新設の鉄道博物館に、ささやかな反感を抱いた。
でもこのポスターを前にして、そんな反感は一気に払拭された。
やっぱり鉄道が好きなんだな。写真のターンテーブルと、向こう側に見えるボンネット特急にやられてしまったのだ。
そうだよ。企画した鉄道マンは、どうしても実物を見せたかったんだ。ターンテーブルの佇まいを子供に教えたかったんだ。
自らの誇りを堂々と後生に残す。そんな理想の前では、私のケチなノスタルジーなどなんの意味もない。
早く息子をつれて遊びに行きたい。
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