そう思って肩の荷が降りたから、このジョークには恩義さえ感じる。
苦虫を噛み潰しすぎて、唇が曲がってしまった教授の授業が楽になった。
朝のスープに中に「LOVE」の綴りが見つかったら、ちょっとハッピーな気持ちになれるかもしれない。でも、そのアルファベットは文字である以前にパスタ。意識せずに飲み込んでしまうものだ。
ナビスコカップ準決勝、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪の第二戦。鹿島アントラーズはこの試合を勝利で終えたにもかかわらず、アウェーゴール方式のために準決勝で敗退になってしまう。報道各社は一斉に十冠を逃した鹿島の無念さを配信した。
その中でデイリースポーツがやった勇み足がある。
鹿島はまたも"10冠"逃した…
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この記事中に「ベテランDF大岩からは『まだ試合は残っているが、今年でやめる』と引退表明も飛び出した」との件がある。あまりにも唐突な上、ゴシップに近い記事でこのような重要な事柄が発表されることはないだろう。
全くの寝耳に水だったその内容に、鹿島アントラーズは調査を始めた。その結果、大岩に発言の事実はなく、その記事は記者の憶測で書かれたものだと判明する。クラブは抗議を行い、デイリースポーツ側は謝罪した。……これが騒動の顛末である。
この事件への大岩のコメントが素敵だ。
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これまで引退を口にしたこともなければ、考えたことさえもありません。私自身、試合翌日の両親からの電話によって、自分の引退が報じられているのを知りました。このような報道がなされて非常に残念に思います。
一方で、この件に関して、私自身とクラブに対して多くの問い合わせをいただき、「やめないでほしい」という多くの声を聞きました。残念な報道の結果とはいえ、皆様からの温かい声を聞くことができ、「絆」を再確認できたのは、私自身にとって何事にも代え難い喜びとなりました。皆様の応援にこたえるべく、これからも全身全霊をかけてプレーしていきたいと思います。
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よくあるマスコミ相手の騒動を流さず、彼はその中に喜びを見つけることができたのだ。
怒るよりもいいエネルギーがもらえたことだろう。
見逃してしまえばただのスープ、でも気がつけば詩を詠むことができる。
世の中の解釈なんて個々人が好き勝手にやればいい。
だからよい解釈をして、居心地のよいところに住みたいと思う。
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