横浜から新宿までグリーン車に乗った。750円の贅沢、または現実逃避だ。
ここ半年、気分が落ち込んでいる。ぱっと気が晴れることがないのだ。そろそろクリニックの世話になった方がよい時期らしい。
いや、今の状態をドクターに説明する自信はないから、もっと後、誰が見ても症状が判るようになるまで待つべきなのだろう。
ポスト化石燃料時代の生き残り策としてこの仕事を提案したのだけれど、皆拍手をした後は雑談をしながら劇場を出ていき、一人舞台の上に取り残されてしまった。
解っている、プラントが得意な会社の都市計画屋なんて、アウトロー中のアウトローなのだ。そんなことは解っている。
でも夢だったんだろう、メチクロや高圧蒸気じゃなくて、血の通った人間の行き交うまちづくりが。
だったらもっと語ってくれ。俺にも語らせてくれ。あの時の気持ちが覚めていないことは判っているんだ。エンジニアらしくない、纏まらない言葉でいい。それを絵にするのは俺の仕事だ。
情熱を理性に変えるのがエンジニアリングだ。エンジニアではなくてエンジニアリング。チームで形を作ればいい。一人の中で燻り続ける熱は使いようがないのだ。
みんな忙しいから仕方がない。でもたった一人には、ちょっと疲れてしまった。
とかなんとか考えているうちに新宿に着いた。やった、区間準急が待っている。
ラッキー
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