「せんせいってさぁ、八方美人だよね」
もじもじしながら担任に話しかける、一年生の男の子。
「いつもご苦労様です」
農作業中の主婦に声をかけた、道行く子供。
子供に限らず、人間は常に未完成なのだ。
憤りを感じたとき、一歩とどまって相手の真意を考えよう。
曇りのない気持ちで、勇気を出して声をかけたのだろう。
「ありがとう。でもね、『ご苦労様』は目上の人には使わないんだよ」
それだけで子供の勇気は報われ、憤りは治まる
「せんせいは八方美人だよね。どこから見ても美人だもん」
「ありがとう。でもね…」
悪意のある言葉は、思っているほど多くはないのだ。
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