2007/11/15

浦和レッズ

彼らが交わす扇動的な言葉、スタジアムに向かう道を埋め尽くす赤い服、太く響くチャント。その渦の中を青い服を着て歯をくいしばる。

感覚が針ネズミのようにセンシティブになり、一触即発の心と跳ねるためにある二本の足を制御しながら、サッカーを超えた戦いの場に向かって、赤い海を泳ぐのだ。

悪くないね、そういうの。


沸き上がるどす黒い感情は、無知か妬みか羨望か、自分の中から出てきたもの。それを知っているから、いままで彼らを嫌ってきた。

つい最近、その感情に気付いた。気付いた瞬間、煙のようにその暗黒が消え去ったのだ。


さあ、彼等は我々が居たかもしれない地平に立っている。

その姿をじっと見守ろう。


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