2007/11/20

避難訓練

昼休みが終わってしばらくすると、スピーカーから鉄パイプの山が崩れる音が流れて恒例の避難訓練が始まった。伊豆近海で規模の大きな地震が起こったという設定。

外人エンジニアも参加するから、アナウンスは二ヶ国語で流れる。地震の避難訓練はearthquick drillと言うらしい。スペル怪しいけど(^_^;)

予め分かっていたから、皆さんすでにジャケットを着ている。もしもの時はロッカー前が大混乱になるに違いない。本番があるならば夏場が望ましい。

整列して階段を降りて駐車場へ向かう。外ではプレミアリーグのゴール裏よろしく、発煙筒が焚かれて避難気分を盛り立てている。どやと駐車場に整列し点呼。当フロアの犠牲者はわずか三人(業者との打ち合わせ中)。

で、お楽しみアトラクション(失礼)。今年は緩降器のデモから始まった。

緩降器は高い窓から避難するために使う器具で、窓からアームを出して使う。ロープをゆっくりと送り出して、人を安全に地上まで送り届けるのだ。


総務課に選ばれた数名がこれに挑戦。落ちたら死ぬような高いところから足場のない外に出るという意味では、バンジージャンプと変わらないのだ。トップバッターの恐ろしさは半端じゃないだろうな。

「俺だったら『バンジー』と叫びながら飛び出すぜ」と軽口を叩こうかと思ったが、拍手されて身動きがとれなくなるといけないので黙っていた。

次は水消火器。消火剤の代わりに水が入っている、訓練用の消火器だ。

まずは消防署職員による消火器構造のレクチャー。安全ピンを抜いてレバーを握ると、中のCO2ボンベに穴が開いて容器の内圧が高まり、ホースから消火剤が噴出するのだ。レバーを握ってから14秒位しか噴射できないとのことで、消火器を持って火の元まで行ってからレバーを操作するのが正しい。

各フロア数名ずつが水消火器を体験する。炎の絵が描かれたプラカードが立てられており、それに向かって一斉に放水。水圧でプラカードか倒れると拍手喝采で盛り上がる。訓練の趣旨と少々違うようだが、まあ楽しいからよし。

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最後は実際の炎を消す訓練。セメントパンに灯油を張り火をつけると、もうもうと黒煙が立ち込める。これを本物の消火器を使って消し止めるのだ。因みに火をつけたのは消防隊員。F゜451を思い出した。

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粉がもうもうと立ちこめ多少むせたが、なかなか貴重な体験ができたと思う。

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地震の避難訓練のはずが、火災対策訓練に終始したことは少々疑問であり、ましてやうちの会社は海辺にあるのだから、津波への備えは大変重要なことである。総務課は頑張っているのに多少から回り感があるのは、こういうことが原因なのだろう。


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