2007/11/29

一番純粋なフットボール

HondaFC 0 - 6 流通経済大学

いくら下部リーグに疎い私でも、この結果が大きな番狂わせであることはわかる。

HondaFCはJFLのトップチームでありながらJリーグに昇格することなく、アマチュアの雄として君臨し続けている名門である。JFLからJ2リーグへの昇格条件が2位以上から4位以上に変更されてのは、HondaFCと佐川急便の二チームがあるからなのだ。

それが何故、チャレンジャーである大学サッカー部に敗れたのか。サッカーは何があるかわからないというが、この得点差は説明しきれない……ような気がする。

この試合は天皇杯第四回戦の為に開催日を変更された。本来の日程ならば11/3に行われたJFL後期第13節のカードである。試合前の暫定順位でHondaFCは5位、眼上の4位はJリーグ昇格が期待されているFC岐阜で、勝点差は「2」だ。これで今年のJFLは最終節を残すのみとなり、FC岐阜の順位は昇格範囲内に守られた。自力昇格の目が残されたのである。

FC岐阜最終節の対戦相手は、現在最下位のアルテ高崎。今年は合併と昇格により自動降格はないが、FC岐阜が残留した場合は入れ替え戦が実施される。つまりアルテ高崎は、敗戦した場合残留が確定し、勝利した場合は入れ替え戦の可能性が残るのだ。

リーグ戦最終節には神が宿ったようにドラマチックなカードが用意される。33戦中一回しか勝てなかったアルテ高崎は、それこそ喉から手が出るほど来期のポストが欲しいだろう。

しかしフットボールは負けるために行うものではない。尊敬に値するフットボーラーとして、入れ替え戦を勝ち抜いて欲しい。


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