2007/11/07

今更ながらニンニク注射問題を深追いしてみる

川崎フロンターレ今年のスローガンは、「One for Goal, Goal for One」
ラグビーでよく使われる文言、「One for All, All for One」を、サッカーらしくモデファイしたものである。川崎らしくていいスローガンだと思う。クラブの美点であるホスピタリティーの高さをよく表している。

■川崎チームドクター辞任へ…我那覇ドーピング違反取り消し申請
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20071106-OHT1T00028.htm

……川崎と後藤氏の間で『仲裁は辞任してから』という"約束"を交わしていたという。

そんなスローガンの元で、『仲裁は辞任してから』の約束は残念だ。仲間の一人である後藤医師を切り捨てるような態度といえるだろう。

日本アンチ・ドーピング機構は、今回のケースが世界アンチ・ドーピング機関の規約違反にはならないとの判断を示している。この判断を元に、Jリーグ所属31クラブのドクターはJリーグ理事会に処分撤回を求めたが、Jリーグ側は応じなかった。

Jリーグが仲裁に同意しなければ、スイスに本部を置くスポーツ仲裁裁判所に訴えざるを得なくなる。膨大な費用と時間がかかり、とても個人で負担しきれるものではない。

ACLセパハン戦前後のいざこざもあり、クラブはJリーグとの対立を避けたかったのだろう。しかしこの問題が甚だ曖昧なまま葬り去られるのは、川崎フロンターレの名誉と今後の地位を考えるに、許されるべきことではないだろう。

実より花が大切なときもあるのだ。



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